社内イベントにはさまざまな種類がありますが、最近では謝恩会を開催する企業も増えています。企業謝恩会はほかのイベントとはどう違うのでしょうか。従業員のエンゲージメント向上のためにも、謝恩会の位置づけ・メリットや企画のポイントを確認しましょう。

単なる懇親会ではない「企業謝恩会」の位置づけ

謝恩会で歓談する社員まず、企業謝恩会の位置づけをみていきましょう。

謝恩会に力を入れる企業が増えている

謝恩会というと、学校の卒業生が教師に感謝するためのイベントというイメージがあるかもしれませんが、企業による謝恩会も存在します。

社内イベントの重要性や効果が再認識されるなか、従業員や取引先との絆を深める場として企業謝恩会を開催する企業は多いです。

なお、謝恩会は「感謝の集い」と呼ばれたり、企業が節目に実施する「周年イベント」の一環としておこなわれたりすることもあります。

企業謝恩会は「おもてなし」の場

企業謝恩会は、参加者をおもてなしする場ととらえることが大切です。社内イベントには懇親を主な目的としたものもあります。

ですが、企業が開催する謝恩会はコミュニケーションだけではなく、従業員や取引先が心地よく過ごせることを第一に考える必要があります。

家族を招く「ファミリーデー」も人気

謝恩会には、社員の家族を招く「ファミリーデー」という形もあります。ファミリーイベントでは、従業員の配偶者や子供など近しい人を企業に招き、主に職場見学や懇親イベントを実施します。家族に職場や働く姿をみてもらうことで、社員のモチベーション向上が期待できます。

企業謝恩会の目的と期待できるメリット

謝恩会で歓談する社員

企業謝恩会の位置づけを確認したところで、次に目的やメリットをチェックしていきましょう。

従業員や取引先に感謝を伝える

謝恩会は文字どおり「謝恩する会」なので、従業員や取引先に感謝の気持ちを伝えることが主な目的となります。会社のために日々努力を重ね、業績に貢献してくれていることへの謝意をしっかりと表明しましょう。

会社のメッセージを共有する

社員や取引先と、これからも一緒に歩んでいくための指針を共有することも押さえておくべきポイントです。

ステークホルダーに感謝をするとともに、今後の経営方針やビジョンを経営トップが直接伝えれば、社員自身の仕事の方向性が定まりやすくなります。また、取引先の信頼感も高められるでしょう。

従業員のモチベーションを高める

謝恩会は、従業員のモチベーション向上にも有効です。日頃のがんばりを会社が直接ねぎらってくれる機会はあまりないですし、末端の社員にとっては経営トップの話を聞く機会はとても貴重です。

そのため、経営層の思いや感謝の気持ちをダイレクトに伝えることで、社員一人ひとりの仕事への意欲や熱意が高まるでしょう。

エンゲージメントの強化

魅力的な謝恩会であれば、ステークホルダーとのエンゲージメントがさらに強固なものになるでしょう。

エンゲージメントは絆や愛着心のことで、感謝表明やメッセージの共有によって高めることができます。エンゲージメントが強化されれば、会社はさらなる成長が期待できるでしょう。

企業謝恩会を成功させる企画・演出のポイント

謝恩会の食事・ケータリング

では、企業謝恩会を成功させるにはどうしたらよいのでしょうか。企画や演出のポイントをご紹介します。

コンテンツに緩急をつける

謝恩会に限らず、社内イベントを企画する際は全体の緩急を意識したほうがよいです。なぜなら、かしこまった内容ばかりだと参加者は飽きてしまいますし、かといってワイワイ楽しむコンテンツだけだと先述のような効果が得にくいからです。

共感・感動につながる演出

経営トップのメッセージの共有は、謝恩会の重要コンテンツ。メッセージの内容を強調し、共感や感動を呼ぶには、音響や照明による演出を加えるのもおすすめです。会社のこれまでの歩みや今後のビジョンを表現した動画の作成も効果的です。

お楽しみコンテンツでリラックス

かしこまった話の後は、楽しいコンテンツで参加者をリラックスさせましょう。音楽アーティストや大道芸人による余興、全員参加型のゲームなどをアクセントに加えれば、参加者の緊張をほぐすことができます。

食事の質にこだわる

謝恩会はステークホルダーをおもてなしする場なので、食事の準備も抜かりなくおこなってください。

社内イベントにおいて、食事は参加者が最も楽しみにしているコンテンツのひとつです。にもかかわらず、提供されるのが簡単な軽食だけだったりするとがっかりさせてしまいます。

社内で開催する場合は、温かい食事を提供してもらえる「ケータリングサービス」などを利用しましょう。

告知段階から期待を高める

謝恩会の告知にも力を入れましょう。直前に日時や場所を伝えるだけでは参加率を高められませんし、何より社員の期待感を醸成することができません。

企画がある程度決まった段階で第一弾の告知をし、少しずつ内容を変えながら段階的に情報提供するのがおすすめです。数ヶ月前から告知をしておけば、社内でも話題にのぼりやすくなりますし、期待感も自然に高まります。

企業イベントのプロとタッグを組む

「謝恩会を盛り上げるアイディアが思いつかない」「人手が足りない」という場合は、企業イベントのプロに企画運営を任せましょう。

人を集めて飲食するだけのシンプルな謝恩会なら社員だけでも問題ないかもしれません。ですが、感謝の気持ちやメッセージを参加者に届け、心に残る謝恩会にするには経験やスキルが必要です。企業イベント専門の運営会社なら、楽しく有意義な謝恩会に作り上げてくれるでしょう。

謝恩会の企画運営でお困りのことがあれば、当社(SML)にご相談ください。SMLでは、企業イベントの企画運営専門の「the MOMENT」が謝恩会の成功をしっかりと後押しします。

謝恩会でステークホルダーとの絆を深めよう

企業謝恩会は、従業員や取引先に感謝を伝えるおもてなしのイベントです。企業本位ではなく、あくまでも参加者が楽しめるプログラムになるよう意識して企画しましょう。ご紹介した目的を意識したコンテンツで構成すれば、ステークホルダーとの絆がいっそう深まるはずです。