全社員が一堂に会し、盛大に開かれる「社員総会」。法人企業にとって重要な社内イベントのひとつなので、目的や効果を理解したうえで開催したいものです。記事では、社員総会の意義・目的を解説するとともに、社員総会に盛り込みたいおすすめコンテンツを紹介します。

社員総会とは?位置づけや意義を理解しよう

拍手する社員

そもそも、社員総会とはどのようなイベントなのでしょうか。位置づけや意義を確認しておきましょう。

社員総会は全社員が集まるビッグイベント

社員総会の本来の意味は、社団法人の構成員による「最高意思決定機関」となっています。株式会社の「株主総会」に相当するもので、社団法人は公益社団法人・有限会社・相互会社を指します。

法的な定義で見ると、社員総会の実施要件は限定的で内容も非常にかしこまったものですが、実際には、総会というより社内イベントという位置づけで開催している企業が多いです。

とはいえ、ただのお楽しみイベントで終わってしまうのはNG。社員総会は全社員が一堂に会する貴重な機会で、さまざまな情報を共有したり、社員の意識を高めたりするチャンスととらえることが重要です。

成功のカギは「目的の明確化」

社員総会を成功させるポイントは、あらかじめ目的を明確にしておくことです。目的がはっきりしないまま企画を進めると、単なる形式的な会合になり、社員に何も伝わらなくなってしまいます。

企画にあたっては、「社員総会によってどんな成果を挙げたいか」「社員にどんなメッセージを伝えたいのか」といった目的・ゴールをしっかりと検討し、明確化しておきましょう。

社員総会で意識したい4つの目的

社員総会で話す社長

社員総会の企画運営では、以下のような4つの目的を意識することをおすすめします。

経営戦略やビジョンを共有する

社員総会は、会社の経営戦略やビジョンを共有する重要な場です。経営層が直接社員に会社の方針を示すことは、社員一人ひとりの仕事の方向性や取り組み方にも影響を与えます

会社の業績やとり巻く市場環境を踏まえて明確なビジョンを伝え、全社員に自律的な行動を促しましょう。

社員に感謝やねぎらいの気持ちを伝える

社員に日ごろの感謝やねぎらいの気持ちを伝えることを、目的のひとつにするのもおすすめです。

通常、社員は会社からの定期的な評価・評定によって、会社における自身の価値を認識します。ですが、社員総会では、会社の業績や存続に全社員がそれぞれの立場で携わってくれていること自体に感謝し、ねぎらいの言葉をかけましょう。

経営トップから直接ねぎらわれることで、社員の帰属意識や愛社精神は向上するはずです。

社員のモチベーションを高める

業務の効率性や生産性を高めるには、社員の意欲向上が欠かせません。その点、社員総会は社員のモチベーションを高める絶好のチャンスです。

「仕事をがんばっても評価されないのではないか」「今の仕事が誇らしく思えない」など、モチベーションが低下している社員は少なからずいるはずです。

そのような場合、社員総会でしっかりと動機づけをすれば、仕事に取り組む姿勢や意識が変わり、会社へのさらなる貢献が期待できます。

会社全体の一体感を醸成する

社員総会のように全社員が同じ空間に集まるイベントでは、会社全体の結束力を高めることも可能です。貴重なチャンスを逃さないためにも、部署や役職の垣根を越えて共感・交流できるようなコンテンツを盛り込み、一体感を醸成しましょう。

社員総会に盛り込むべき主なコンテンツ

社員総会の歓談風景

では、実際にどのようなコンテンツがあれば有意義な社員総会になるのでしょうか。具体的なコンテンツ例をご紹介しましょう。

会社の業績を報告

まず基本となるのは会社の業績報告です。社員総会で今後の戦略やビジョンを浸透させるには、市場環境への理解や市場における会社のポジションを認識してもらう必要があります。

社員総会は年1回もしくは半期に1回程度実施するものなので、実施スパンに応じて業績を発表し、会社の現状を共有しましょう。

今後の経営方針や戦略の発表

会社の業績や現状を踏まえ、会社が成長するために進むべき方向性・ビジョンと、それを実現するための具体的な戦略を発表します。経営方針の共有は、各社員が仕事をするうえでの指針となり、モチベーション向上にもつながります。

経営トップからの挨拶・メッセージ

通常、いち社員が経営トップの話を聞く機会はあまりないので、社員総会では経営トップのスピーチにも力を入れましょう。経営トップの思いや熱意が伝われば、社員の意欲も刺激できます

また、社員への感謝やねぎらいの気持ちも、メッセージの中でしっかりと伝えてください。

成績優秀者やチームの表彰

社員総会でモチベーションを高めるには、成績優秀者やチームを表彰するコンテンツも効果的です。

その年・期に特に顕著な成績を収めた社員やチームを壇上に上げ、全社員の前で讃えることは表彰者に特別な栄誉感を与え、さらなるやる気を引き出します。

また、それ以外の社員も、表彰式の様子を見ることで「次は自分が」という意欲や、「がんばれば正当に評価してもらえる」という会社への信頼感にもつながります。

パーティ形式の歓談タイム

社員総会には社員同士が自由に交流できる歓談の時間を設けましょう。ブッフェ式の食事を用意し、立食パーティのような雰囲気にすればリラックスでき、イベント全体に緩急をつけることができます。経営層も社員の輪に入り、立場を越えたコミュニケーションの促進を図りましょう。

形式にとらわれないコンテンツも効果的

盛り上がる会場

基本コンテンツだけではなく、形式にとらわれないコンテンツを取り入れるのもおすすめです。

オリジナル映像や余興をプラス

社員総会はともすれば堅苦しい雰囲気になりがちです。一方的に話を聞くだけでは参加者が飽きてしまう可能性があるので、たとえば、社員の活躍をコンパクトにまとめたオリジナル映像や余興をプラスしてメリハリをつけましょう。

イベント会社に相談するのもおすすめ

社内イベントに特化した企画会社に相談するのも一案です。社員総会はビッグイベントなので、社員だけで運営するのは負担が大きいかもしれません。

経験豊富なプロならばスムーズな運営が可能ですし、社員総会の魅力度を高めるコンテンツやアイディアを提案することも可能です。

当社(SML)では、企業イベントのプロデュースに特化したプロ集団「the MOMENT」が社員総会の企画運営を強力にサポートいたします。

社員総会にまつわるあらゆる課題を解決したい企業様は、お気軽にご相談ください。

来年度・来期につながる社員総会を

目的を明確にし、有意義な社員総会が開催できれば、社員のモチベーションアップやエンゲージメントの醸成につながります。企業の成長には社員の意欲向上が欠かせません。社員総会をただの形式的なイベントに終わらせず、戦略的に企画を立てて会社全体の結束力を高めましょう。