多くの社員が集まる社内イベントには、声や音をしっかりと届ける音響機材が欠かせません。この記事では、社内イベントに音響機材が必要な理由や、最低限用意したほうがいい音響機材とその役割を解説していきます。ひと通りチェックし、自社イベントの音響演出の参考にしてください。
目次
社内イベントに音響設備が必要な理由
社内イベントにはなぜ音響設備や機材が必要なのでしょうか。まずは、その理由を確認しておきましょう。
会場全体に音やスピーチを届けるため
音響設備の最も基本的な役割は、声や音を会場全体にしっかりと届けることです。音響設備が整っていない状態だと、司会者の声やスピーチなどが聞きとりにくくなり、参加者はしらけてしまいます。
イベントでは声や音が客席まで聞こえるのがあたり前ですが、それは適切な音響設備があり、しっかりとコントロールされているからなのです。また、音響設備は単に音を大きくするものではなく、音を「集める」「調整・増幅する」という役割もあります。
イベントの雰囲気づくり
音響演出は、イベントの雰囲気づくりにも大いに活用されています。人が登場するときに注目が集まるような効果音を出したり、プログラム間のつなぎにアップテンポの曲を流して間延びしないようにしたりすれば、音や音楽を介して会場の雰囲気をコントロールすることが可能です。
プログラムに合わせた演出
静粛な場面、盛り上げたい場面、感動的な場面など、プログラムごとの演出にも音響は欠かせません。
イベントにはさまざまなプログラムが盛り込まれているため、その内容に応じて演出方法を変える必要があります。
音が何もない状態だとうまく場面を切り替えるのが難しいですが、効果的な音響演出を取り入れれば参加者のテンションを誘導することができます。
社内イベントに必要な4つの音響機材と役割
社内イベントのために音響演出を取り入れようと思ったら、どのような機材が必要なのでしょうか。基本的な4種類の機材と役割をご紹介します。
音源(マイクやCDデッキ)
会場全体に届けるスピーチや歌などの音源は、マイクやCDデッキを介して入力され、信号化されたうえでミキサーに送られます。
マイクは有線タイプとワイヤレスタイプがあり、有線マイクには専用ケーブルやマイクスタンド、ワイヤレスマイクには受信機が必要です。
ミキサー
ミキサーは、音源から送られてきた音の信号を集約し、最適なバランスに調整する機材です。複数のマイクや音響機材の音量や音質を整えることができるので、各音源の状態がバラバラでもミキサーで調整すれば参加者が聞きとりやすい状態になります。
アンプを内蔵したコンパクトな「パワードミキサー」というタイプもあり、小規模な社内イベントにおすすめです。
アンプ
ミキサーで調整された音の信号を大きく増幅させるのがアンプです。
大規模なライブなどでは専用のパワーアンプを使いますが、一般的な社内イベントの場合はミキサーやスピーカーが内蔵されている一体型のコンパクトなアンプでも十分でしょう。一体型のほうがセッティングも手軽にできます。
スピーカー
ミキサーで調整し、アンプで増幅させた音の信号を、最終的に音声として出力するのがスピーカーの役目です。
つまり、声や音は「入力→調整→増幅→出力」というプロセスを経て会場にいる参加者に届けられるのです。スピーカーは会場の規模に応じて数を増やしたり、スピーカースタンドを使って高い位置から音を響かせたりする工夫が必要です。
音響機材はレンタルするか専門業者に依頼しよう
ご紹介した音響機材はわざわざ購入する必要はありません。音響機材を取り扱うレンタル業者から借りるか、イベント企画・運営の代行業者に音響演出を依頼しましょう。
知識があればレンタルでも対応可能
音響機材を使ったことがある人・知識がある人が運営メンバーにいる場合は、各機材をレンタルして思い思いの音響演出にトライしてみましょう。一方で初心者だと各機材を適切に選んで使用するのは難しいかもしれません。
ただ、レンタル業者によっては30名以下の小規模なイベント用に、比較的簡単に操作できるパワーアンプとマイク、スピーカーのセット品が用意されている場合もあります。業者に社内イベントの規模・用途を伝えて必要な機材を相談してみましょう。
多彩な音響演出が必要なら代行業者がおすすめ
大きなイベントホールでさまざまな音響演出を取り入れたい場合は、イベント運営や音響演出のプロに依頼するのもひとつの方法です。
下記のような専門業者であれば、イベントの規模・内容に合う音響機材の準備・設営はもちろん、当日のオペレーティングも実施してくれます。すでに音響設備がある場合に音響オペレーターのみ派遣してもらえる業者もあるので、予算に合う適切な業者を探しましょう。
社内イベントを音響演出で盛り上げよう
音やスピーチを会場全体に届け、耳触りのよい空間を演出するには適切な音響設備が必要です。
社内イベントでも規模や内容に応じた音響機材を使えば、参加者のテンションをコントロールでき、会場の雰囲気づくりに大いに役立ちます。レンタル業者や代行業者を利用しながら、イベントを盛り上げる音響演出を取り入れましょう。