ちょっと古くさいイメージがある社内運動会。でも最近では、そのメリットが見直されて人気が復活しつつあります。社内運動会にはどのような魅力があるのでしょうか。期待できる効果とともに、開催にあたっての注意点や成功させるコツを解説します。

なぜいま?社内運動会の人気が復活しつつある理由

社内運動会を開催する運動場

ひと昔前、社内運動会は多くの企業で実施されていました。ですが、時代の変化にともない「運営に手間がかかる」「練習でプライベートの時間を削りたくない」などの理由で敬遠され、実施企業は激減。

ところがここ数年、再び社内運動会の人気が高まっていて、実施企業も年々増加中となっています。なぜいま、社内運動会の人気が再燃しているのでしょうか。

会社の課題解決につながるメリットが多い

社内運動会の価値が見直されている大きな理由として、「社内の課題解決につながる効果が得られる」という点が挙げられます。

多くの企業は社内の雰囲気やチームワークといったソフト面に課題を感じています。特に最近では、IT技術の発達により社内でのリアルなコミュニケーションが希薄になりやすい状況です。

詳細は後述しますが、社内運動会には組織をいい意味で活性化する効果があり、上記のような課題を改善するきっかけになると考えられています。

有名企業の実施例も増えている

社内運動会は、自動車部品メーカー大手の株式会社デンソーや、百貨店大手の株式会社松屋、スーパー大手の株式会社ヤオコーなどの有名企業の実施も相次いでいます。

デンソーは2011年に、実に24年ぶりに社内運動会を開催しました。当時、業績低迷により暗い雰囲気が漂っていた現場を盛り上げるねらいのもと、目玉の綱引き大会の本戦には従業員3,000人が参加。以来、社内交流の恒例イベントとして毎年実施しています。

また、アリーナや陸上競技場を貸し切り、家族を招いて盛大におこなう企業も増えつつあります

社内運動会で期待できる効果・メリット

社内運動会のチーム

次に、社内運動会に期待できる効果やメリットを見ていきましょう。

部署・職位に関係なく交流が図れる

全社を挙げて開催される社内運動会では、部署や職位を越えてコミュニケーションを図ることができます。

普段あまり接点のない他部署の人や、職位の高い人とチームになって一緒に汗を流し、声をかけ合えば、おのずと親近感が湧いて日常に戻ってもコミュニケーションがとりやすくなるでしょう。

服装もいつもと違ったラフなスポーツスタイルなので、気楽に話しやすいはずです。

仕事へのモチベーションが高まる

社内運動会を開催すると、社内の雰囲気は以前より活気のあるものになるでしょう。チーム対戦の結果や、珍プレー・好プレーの話題など、運動会が会話のきっかけとなり良好なコミュニケーションが生まれます。

ポジティブなコミュニケーションがとれている職場では、社員のモチベーションも高くなる傾向があります。なぜなら、社員同士が交流しやすい環境なら、困ったことがあっても相談しやすいですし、率直な意見も言いやすいからです。

閉塞感のある職場だと仕事の意欲は低下しがちですが、活気のある雰囲気ならモチベーションもいい意味で刺激されるでしょう。

社員の健康に対する意識向上

社内運動会は、デスクワークが多く運動不足気味の社員の健康意識を高めるチャンスです。汗をかくことは、血流促進やストレス発散になるため心身の健康増進に効果的。大きな声で応援することも大いにリフレッシュになるはずです。

あらかじめ対策しておきたい注意点

社内運動会の玉入れ

社内運動会を開催するときは、事前に以下の点について対策を講じておきましょう。

ケガ・熱中症などのトラブル

必ず準備しておきたいのがケガや熱中症などのトラブル対策です。社内運動会には年配の人や、普段まったく運動しない人も参加するので、体力や運動神経もさまざま。ですから、ケガや体調不良になるリスクに備えて、当日は医療スタッフに待機してもらいましょう。

また、労災保険や民間のスポーツ保険もチェックしておくと安心です。

種目選びは慎重に

社内運動会の種目には、誰でも無理なく楽しめる下記のような種目を盛り込みましょう。

  • 玉入れ
  • バケツリレー
  • うちわ風船リレー
  • 大玉転がし
  • 綱引き

チーム対抗リレーや騎馬戦といった体力や運動神経が求められる種目があってもいいですが、年齢や性別にかかわらず参加できる種目が多いと和気あいあいと盛り上がれます。

「また参加したい」と思われる社内運動会にするコツ

社内運動会を成功させるポイントを3つご紹介しましょう。

①平日の就業時間内に実施する

まず、社内運動会は休日ではなく、平日の就業時間内に開催することをおすすめします。

働き方改革が浸透しつつあるなか、貴重な休日が会社の行事に割かれるのは社員の不満やストレスにつながってしまいます。平日開催にすれば社員の理解が得られやすいですし、参加率も高まるはずです。

②すべての社員が楽しめるプログラムにする

前章でもお伝えしましたが、会社にはさまざまな年代や身体状況の人がいるので、全員に配慮したプログラムづくりが必須です。

体力や運動神経の有無にかかわらず楽しめる種目を加えるほか、妊娠中や療養明けの社員がいる場合は負担にならない役割をお願いして「全員参加」の運動会を目指しましょう。

③企画・運営をプロに任せる

社内運動会は一般的な社内イベントとはひと味違った催しなので、社員だけでゼロから企画運営するのは少々難しいかもしれません。

「社内運動会のノウハウがなく不安」「クオリティの高い運動会にしたい」という場合は、社内運動会の実績豊富な以下のようなイベント会社に依頼しましょう。

運動会.jp(株式会社ブースト)

株式会社運動会屋

株式会社スポーツワン

いずれも社内運動会のプロなので、楽しく安全な運動会を開催してくれるでしょう。

職場に活気を与えられる社内運動会

社内運動会は業務とは直接関係のないイベントですが、社内のコミュニケーション促進やモチベーションアップなどのうれしい効果が期待できるコンテンツです。

社内の雰囲気が明るくなり団結が深まれば、仕事の質がいっそう高まるかもしれません。活気のある職場にしたいと思ったら、社内運動会を検討してみてはいかがでしょうか。