多くの企業では、営業成績や永年勤続を表彰する社内表彰制度があり、景品が贈られます。しかし、社員に喜ばれる景品を選ぶのはなかなか難しいものです。仕事への意欲向上につながり、表彰式やイベントが盛り上がる景品を特集します。
目次
社内表彰とは?
まずは、社内表彰の意義や目的について確認しておきましょう。
社内表彰とは、優秀な社員の功績を称える制度のことです。仕事で好成績をおさめた社員やグループ、永年勤続優良従業員などが対象者として挙げられます。
そのほか、プレゼン大会のように業務上のコンペティションや、スポーツ大会などの業務外でのイベントで成果をあげた社員やチームの表彰も、広義での社内表彰に含まれます。
社内表彰は社員のやる気に直結する
社内表彰の第一目的は、社員のモチベーションを向上することです。表彰を受けた社員は、会社から仕事を認められたことが成功体験となり、その後の仕事により前向きに取り組むでしょう。
業務外のイベントでは、従来にはなかった人間関係の円滑化が促されますし、社内コミュニケーションが活性化されることも期待できるでしょう。
社内表彰は社員のやる気向上や、職場全体の雰囲気を改善すること、社内連携のスムーズ化などに直結する重要な役割をもった制度だといえるのです。
社内表彰に景品があると盛り上がり方に大きな差が生まれる
一般に社内表彰では、表彰状や目録などと共に賞金や景品が贈られます。意外性があるものや実用性の高いものなど、もらって嬉しいものであれば、表彰式やイベントの盛り上がりにも大きく貢献するでしょう。
社内表彰の定番アイテムや人気景品
社内表彰で定番のアイテムや人気が高い景品について、まずはおさえておきましょう。
賞金
社内表彰の景品として贈られて最も喜ばれるのは、賞金です。通常は金一封として紙に包み金額を明示せずに渡します。ただ、賞金だけだと味気がないので、トロフィーや賞状などと合わせて贈るとよいでしょう。
旅行券
風光明媚な土地や温泉地への旅を贈ることは、労いの意味を込められるため、とくに営業成績が上がった社員や長年の勤続を成し遂げた社員に対しては妥当な景品といえるでしょう。
家電
数ある家電製品のなかでもとりわけ人気が高いのが、サイクロン式の掃除機など自分で購入するのは躊躇してしまうような最新高級家電です。スマートスピーカー(AIスピーカー)も最近の定番となってきています。話題を集めているアイテムだけに場を盛り上げるのにも一役買ってくれるでしょう。
カタログギフト
カタログギフトも定番の人気アイテムです。年齢性別を問わず喜ばれるので、誰の手に渡るかわからない場合には最も適しています。
社内表彰で最近人気が出始めている体験ギフト
定番アイテムに加えて、最近は体験ギフトを社内表彰の景品として贈る例も増えてきました。代表的なものを、個人向け、グループ・チーム向けに分けてご紹介しましょう。
個人向け
個人向けでは、アート系やエンターテインメント系、スポーツ系が人気です。
陶芸教室などアート系
陶芸教室などアート系のアクティビティは、とくに長年の勤続を表彰するケースに向いています。ものづくりに触れることで気分をリフレッシュできるだけでなく、引退後の新しい趣味を開拓することにつながる場合が少なくありません。
天体観測などエンターテインメント系
多種多様なエンターテインメントに参加できる体験ギフトもおすすめです。人気が高いものとしては、専門ガイドの案内付きで美しい星空を楽しめる天体観測が挙げられます。多忙な日常生活においてはなかなか味わうことができない光景を前にすることで、ストレス解消効果も期待できるでしょう。
パラグライダーなどスポーツ系
スポーツ系の体験ギフトにも注目が集まっています。とくに、パラグライダーやモーターパラグライダーなど空を飛ぶ体験によって気分をリフレッシュできるものが人気です。そのほか、バンジージャンプなど非日常的な体験ができるものは、表彰式やイベント自体の盛り上がりにも貢献するでしょう。
グループ・チーム向け
グループ・チームの表彰には、構成員全員が等しく楽しめるアクティビティを選ぶことが大切です。
バーベキュー
バーベキューというとありきたりな印象を受けるかもしれませんが、内容で変化をもたせることで景品としての価値が急上昇します。
たとえば、普段は食さないような高級ブランド肉や新鮮かつ珍しい魚介類を盛り合わせにしたバーベキューなら一層喜ばれるでしょう。宿泊券や旅費をセットにした景品も人気です。食材を調理したり後片付けしたりする過程を、社員が一緒に楽しむことで、チームワーク強化にも役立ちます。
サバイバルゲーム
このところにわかに注目度が高まっているのが、いくつかのチームに分かれてシューティングバトルを楽しむサバイバルゲームです。
非日常的な時間と空間で仕事を忘れて没頭することができますし、自ずとチームワークを高める効果も期待できるでしょう。サバイバルゲームの施設は全国各地に点在していますので、あえて遠方の施設を選び、旅行を兼ねた景品とするのもおすすめです。
フルーツ狩り
季節の果物を心ゆくまで楽しめる「フルーツ狩り」は、幅広い年齢層から支持されている体験プランです。目新しさや派手さには欠けるかもしれませんが、年齢や性別を問わず楽しむことができますし、上述したサバイバルゲームのような体力を必要としないので、参加者を選びません。
年配の構成員がいるグループやチームにはとくによいでしょう。バーベキューやピクニックなどを楽しむための施設が併設されている農園もあるので、フルーツ狩りを含めて農園を楽しむプランを立てれば、オリジナル性の高い景品となるでしょう。
まとめ
社内表彰は、社員のモチベーション向上や、社内コミュニケーションの活性化に絶大な効果を発揮します。加えて、社員の興味や関心を惹く気の利いた景品が用意されていることで、表彰式やイベントはひときわ大きな盛り上がりを見せるでしょう。
ひいては、仕事に対する気持ちもより前向きになるはずです。これを機会に、社内表彰や景品の見直しをはかってみてはいかがでしょうか。