節目の年に周年イベントを開催する会社は多いですが、目的や効果を意識しなければ単なるお祝いパーティになってしまいます。周年イベントは何のために開催するのでしょうか。有意義な周年イベントにするためにも、企画前の基本ポイントをチェックしておきましょう。

周年イベントの位置づけや目的を確認しよう

周年イベントの参加者

企画にあたっては、まず「何のために周年イベントを開催するのか」という位置づけや目的を確認しましょう。目的は主に、以下の2点に集約できます。

社員や取引先に感謝を伝える

周年イベントで最も大事にしたいのは、会社を支える社員や取引先に感謝の気持ちを伝えることです。厳しい市場環境においても会社が存続しているのは、現場で働く社員や取引先がいたからこそ

まずは、その人たちに直接感謝を伝えられる貴重な場であることを認識しましょう。

会社の過去・現在・未来を共有する

創業期から現在までの歴史を振り返るとともに、現在から未来に向けた想いを共有することも周年イベントの重要な役割です。特に入社して間もない若手社員にとっては、会社の歴史や経営者の想いに触れられる機会は少ないのでモチベーションアップにつながります。

「困難もあったけど10周年を迎えられてめでたい!」と祝うだけでは不十分です。現状を冷静に分析したうえで、会社のビジョンや進むべき方向性も社員や取引先にしっかりと示しましょう。

周年イベントに期待できる効果

会社のビジョン

次に、周年イベントによって得られる効果を見ていきましょう。

社員のモチベーションや帰属意識の向上

先述のような目的を踏まえた周年イベントを開催すれば、社員の意欲や帰属意識を高めることができます。

会社の過去・現在・未来の共有は、「会社の存在価値」や「自分の仕事の価値」を再認識するきっかけとなるはずです。この会社で働く価値や意義が見出せれば、愛社精神が芽生え、帰属意識も高まるでしょう。

会社のビジョンの浸透

会社の軸となるビジョンを示し、進むべき方向性や戦略を伝えることで、社員一人ひとりの仕事の方向性も定まりやすくなります

反対に、ビジョンが語られなかったり方針がブレていたりすると、「この会社は大丈夫だろうか」と社員は不安を抱きます。明確なメッセージを発信し、会社のビジョンを浸透させましょう。

企業ブランドや信頼性の向上

周年イベントは企業ブランドや信頼性にも好影響を与えられます。会社が長期間存続しているアピールになり、「経営がしっかりしている会社なんだな」「商品やサービスの質が高いのだろう」といった、対外的にポジティブなイメージを付与できます。既存の取引先の信用力も一層高まるはずです。

周年イベントを成功に導くコツ

話し合う社員

周年イベントを成功させるためのコツをご紹介します。目的や効果とあわせて確認しておきましょう。

特設サイトを構築する

周年イベントを外部にもアピールしたいなら、特設Webサイトの構築をおすすめします。会社のこれまでの歩みや社長のメッセージなどをコンテンツとしてまとめ、SNSとも連動させれば多くのエンドユーザーに届けられます。新商品・サービスのプロモーションの場としても活用できるでしょう。

周年イベントは社内向けのインナーブランディングの色合いが強いですが、WebサイトやSNSをうまく使えば一般ユーザーや潜在顧客向けのアウターブランディングにも効果的です。

早い段階から社員を巻き込む

イベントの企画・運営は関係者だけで完結させず、早い段階からほかの社員も巻き込むようにしましょう。

一般的に、社内イベントは社員からすると「半ば強制的に参加させられるもの」という受け身の意識が強いです。そのような姿勢で周年イベントに参加しても、モチベーションを高めるのは難しいかもしれません。

参加意欲を高めるためには、準備段階から社員に意識づけをすると効果的です。例えば、各部署から社員を集めて座談会を開き、会社の未来や自分の仕事のあり方についてディスカッションするといった方法があります。全社員にアンケートを実施するのも良いでしょう。

そして、集めた意見を特設サイトやイベント内で発表すれば社員参加型のイベントを作り上げられます。

実績豊富なプロに任せるのもおすすめ

プレゼンするイベント業者

周年イベントは社員だけで運営することも可能ですが、実績豊富なプロの業者に依頼するのもおすすめです。

スムーズな企画・運営が期待できる

イベントに特化した専門業者に任せれば、スムーズな企画・運営が期待できます。周年イベントは全社を挙げた大規模なイベントですから、不慣れな社員だけで開催するのは困難かもしれません。

本業もあるので、手間や時間を考えるとプロのサポートがあるほうが失敗するリスクも防げます

周年イベントの実績がある都内の業者

最後に、周年イベントなどの社内イベント企画に定評がある都内の業者を2社ご紹介します。

ZEROIN(ゼロイン)

年間200件以上のコンサルティング実績があり、周年イベントの実績も豊富です。企画出しから会場探し、映像制作、Webコンテンツ制作などあらゆる作業をワンストップでサポートしてもらえます。

ZEROIN(ゼロイン)の公式サイト

リンクイベントプロデュース

有名なコンサルティング会社であるリンクアンドモチベーションから派生した会社で、企業向けのイベント制作を専門としています。人の感情やモチベーションに着目し、体験・体感・対話を重視した企画が特徴です。

リンクイベントプロデュースの公式サイト

未来につながる周年イベントを開催しよう

周年イベントは単なるお祝いパーティではないため、目的や効果を踏まえて戦略的におこなうことが大切です。

会社を支える社員や取引先にしっかりと感謝を伝えつつ、会社のビジョンおよび進むべき方向性を共有できる場を作り上げましょう。そうすれば、ステークホルダーとの関係もさらに深まり、企業ブランドの価値も向上するはずです。